今回で一旦終了!第13次ものづくり補助金
2020年初旬から始まった「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(以下ものづくり補助金)」が、一旦次回の13次で終了となります。
一言に「ものづくり補助金」といっても、申請には「通常枠」「デジタル枠」「グリーン枠」など様々な申請枠があるのですが、基本的には「生産性の向上に資する設備等の導入」が補助対象となるため、製造業等における機械設備の購入費用として利用されることが多いです。
一番申請数の多い「通常枠」について説明いたします。通常枠の概要は、「革新的な製品・サービス開発又は生産プロセス・サービス提供方法の改善に必要な設備、システム投資等を支援」となります。補助金額上限は従業員数によって異なり、5名以下で750万円、20名以下で1,000万円、21人以上で1,250万円となっており、小規模事業者で補助率が2/3、中小企業の補助率は1/2となっております。補助対象経費は「機械装置・システム構築費」
「技術導入費」「専門家経費」「原材料費」「外注費」などであり、私が担当した案件でいうと、製造業を営む事業者さまが、新たな機械の導入に際し利用するという設備投資のケースがほとんどです。
新たに追加された「グリーン枠」も人気の枠です。概要は「温室効果ガスの排出削減に資する革新的な製品・サービス開発又は炭素生産性向上を伴う生産プロセス・サービス提供方法の改善による生産性向上に必要な設備・システム投資等を支援」となります。補助金額上限は、従業員数5名以下で1,000万円、20名以下で1,500万円、21人以上で2,000万円となっており、補助率も一律2/3と、補助額、補助率ともに通常枠と比べ“お得”な内容になっております。
ものづくり補助金は、事業計画期間(3~5年)内にクリアしないといけない要件が二つあります。一つは「給与支給総額を年率平均1.5%以上増加させる」こと、二つ目は「事業場内最低賃金を地域別最低賃金+30円以上の水準にする」というものです。一つ目はさほど難しくないのですが、二つ目はアルバイト、パートスタッフが多い事業所さまではなかなか難しい面もあり、要件がクリアできないと補助金の多くを返納しないといけない可能性がでてくるため、注意が必要です。
ただ、ものづくり補助金は、事業再構築補助金が出てきたことにより申請数が減少傾向にあり、直近3回の採択率も約60%と非常に採択率が高く、設備導入等を検討されている事業所さまはぜひとも検討いただければと思います。 第13次ものづくり補助金の申請締め切りは、2022年12月22日となっております。申請をご検討の方はお早めにご相談ください!